プロフィール

キューアンドエー株式会社
代表取締役社長 金川 裕一
キューアンドエー株式会社 代表取締役 金川 裕一
早稲田大学卒。1982年(株)横河電機製作所(現:横河電機)入社。オフィス機器営業部に配属。また新事業企画室で約20社の新会社設立に関わる。一方、労働組合で書記長なども歴任。

営業企画室を経て、1996年、企業内ベンチャー制度にて、横河マルチメディア(株)設立、代表取締役社長に就任。現在事業統合、商号変更を経た、キューアンドエー株式会社の代表取締役社長を務める。
企業発ベンチャー協議会理事。

過去のコラム
その他のコンテンツ

 

企業内ベンチャー徒然コラム
金川裕一が綴る、自身の経験を基にした企業内ベンチャーに関するコラム

すべて自分で

2009年04月17日
創業当初の思い出

今でも思い出すのですが、創業当初は毎日のように午前様で帰宅したうえ、土日も関係なく働いていました。

12名でスタートした会社は、何もない中、すべて自分たちでつくり、自分たちで実行していました。もちろん、社員も社長もありません。メンバーみな同じです。

ベンチャーの社長

企業内ベンチャーは、とかく親会社の仕組みに乗ったり支援があるので、社長はどっしり構えて社長室にこもっているケースがありますが、一般のベンチャーにそんな余裕はありません。

とくに私の場合は、親会社とシナジーの少ない事業内容でしたから、仕組みの活用や支援を受けることができませんでした。しかし、今思えばそれが起業の経験としては、良かったと感じています。営業も受注も売上も、すべて自分が把握しているので、何が問題か、何に手をつければ良いのかがはっきり分かりました。(それでも、なかなか上手くいきませんでしたが。)

新事業企画室にて

私は横河電機時代に、新規事業を企画し会社を設立する「新事業企画室」におり、3年間で約20社の設立に関わることができました。もう、今から20年近く前になりますが、その当時から継続している会社は2,3社しかありません。様々な理由で清算したり、統合したりと形を変えてしまいました。

新事業企画室では、自分で企画をして役員に提案をおこないますが、事業の立ち上げが決定した後に、自分以外のリーダーや社長を選びます。いわゆる”雇われ社長”を選ぶのですが、お願いした社長で成功したケースは皆無と言って差し支えありません。

突然指名されて社長になった方にとっては良い迷惑だったと思いますが、社命なので気持ちを込めて、頑張って欲しいのも確かです。しかし大半が「なぜ俺がやらなければならないの?」という感じになってしまいます。

私としては、良い企画で「これなら成功するぞ」という自信作でも、実際に企画をしていない人に任せると、思い描いた結果を出すことができませんでした。

イー・モバイル 千本さんのコメント

先日、イー・モバイルCEOの千本さんとお話しする機会がありましたが、全く同じことを言われていました。千本さん自らが手がけた事業は、結果的にすべて成功していますが、他人に任せたり投資した事業は、ことごとく失敗しているそうです。
「自分は自分でコントロールできるけれど、どんなに優秀な人間でも他人はコントロールできないから、難しいよね」
とのことです。

失敗経験から

私は最終的に、自分で提案した事業を自分で経営することになったのですが、新事業企画室で失敗の経験を積み重ねる中、
「いつか、自分で提案した場合は自分でやってみよう」
と、思い悩んだ挙句に決意したものです。

注目の企業にインタビュー!