愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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先週、今週と今年3月に卒業したばかりの、私のゼミの教え子たち三人が次々に大学を訪れてくれました。
皆、社会人として立派にスタートを切ったようで、つい三ヶ月前まで感じられた学生特有の弱々しさ、甘えといったものが一気に吹き飛び、逞しさ、社会人としての厳しさを身に付けて、私の前に現れました。
今回は、皆、突然に連絡があり、仕事の合間を縫って、或いは僅かな休暇の時間を使って来てくれたもので、それ自体、私にとっては、とても嬉しいことでありましたが、更に、嬉しかったのは、皆が、
「今年の就職活動は大変でしょう?
だから、ゼミの後輩たちに何か少しでも役立つ話をしてあげたく来ました。」
と言うのです。
人には様々な特徴、よさというものがあり、勉強の出来る子、運動の出来る子、音楽などが得意な子、明るい子、様々なよさがありますが、後輩を思いやる心、優しい心を持っている子は、必ず、
「ご縁」
を大切にし、どんな時代にもどんな社会でもそれぞれのよさを背景に光り輝いてくれるのではないか、そんなことを感じながら、彼らが後輩たちに説明する「社会人としての心構え」というものを聞いておりました。
とても嬉しいひと時を教え子たちから貰いました。
ところで、こうした教え子ではなく、東京でのお話なのですが、ある旧財閥系企業に勤める若者のお話。
会社の課長級の上司が彼を仕事のことで叱るのに際して、しばしば、
「そんなことをしていると、君の親に言いつけるぞ。」
と叱るのだそうです。
読者の皆様方は、これをどう思われますか?
社会人となった部下を、仕事のことで真剣に注意するに際して、
「親に言いつけるぞ。」
と叱る上司など、しかも課長など、私は聞いたことがありません。
日本の名門企業の一つの課長クラスの人がこうしたことを本当に言っているのであれば(冗談で言ってはいないようです。)日本はいよいよお先真っ暗かもしれません。
前段の嬉しいお話に対して、後段は本当に心配になる話でありました。
皆様方は、どのようにお感じになられますか?
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