プロフィール

愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授
愛知淑徳大学ビジネス学部 真田幸光 教授
1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。

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真田幸光教授の「世相を斬る!」
現代の辻説法師、愛知淑徳大学ビジネス学部教授の切れ味鋭いコラム

業況は悪いまま横ばい?

2009年07月13日
本格的な回復には…

全国各地を回っていますと、日本政府の発表にも拘わらず、日本企業、特に地域の中核企業の業績は、

「低迷期の底は打ったものの、本格的な回復には程遠い。」

とのコメントを多く、耳にします。

現況のポイント

これら企業の皆様方の景気に対するコメントをお聞きしていると、

  1. マーケットや業界全体に構造的なリスクが顕在化してきており、本格回復の目処が立たない。
  2. 運転資本が欠如しており、また効率的な資本の運用が出来ない。
  3. 運転資金を中心に資金繰りがタイトになっている。
  4. コストの体系的な見直し、抑制をしないと業績改善には繋がらない状況に追い込まれている。
  5. 事業ポートフォリオの見直し、事業分野の部分的撤退を検討しないと業績改善には繋がらない状況に追い込まれている。
  6. 保有資産の売却をしないと業績改善には繋がらない状況に追い込まれている。
  7. 負債・資本構造の抜本的見直しをしないと事業の建て直しはほぼ不可能な状況に追い込まれている。

といったポイントが上げられています。

キャッシュフロー・マネージメント

私が元銀行員であるから、皆様方が、こうした発言をされるのかもしれませんが、私がこうした皆様方とのお話の中で感じることは、

「業績は改善をしつものの、悪いまま横ばいとなっている。」

ということであり、またその横ばいの大きな原因は、

「企業の資金繰り」

問題にあり、リスク対比リターンを意識した、いわゆる「キャッシュフロー・マネージメント」の充実こそが、倒産の危機を回避し、再生のチャンスを探る唯一最大の方策ではないかということであります。

財務畑の支え

即ち、こうした時期こそ、財務畑の人が頑張り、経営再建の根幹を支えていくことが重要ではないかと考えています。

街角のお話では、景気回復は今しばらく、私たちももう少し頑張らなくてはならないかと思います。

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