愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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私は三回の転職の中で、様々な種類の組織の、様々な長の下で仕えました。
また、大学の教員となって以降は、皆様方の組織の中に入り、社外役員や、顧問といった立場で、色々な業種や規模の組織の長の方々ともお付き合いをさせて戴いています。
このような経験から強く感じることは、当たり前かもしれませんが、
「組織の基軸は人である。」
ということであります。
そして、私も含めて、一人の人がやり得る仕事の範囲は、どんなに才長けた人であっても、実はたいしたものではないということを認識し、基本的には、競争の中で切磋琢磨しつつ、協調を重んじて、組織としての結果を出していくことが大切であると考えています。
その組織にはまた、
「ルールがあり、規律が重んじられるが、管理をし過ぎると組織は稼動しない。
但し、善意の監視、即ち、組織の中では、その組織のプレーヤー=部下=の力量を、組織の長たる者が、その自己責任に於いて見極め、権限委譲をして、その裁量の中で仕事を思い切ってさせ、ポイント、即ち、長そのものが、更に上部組織から与えられている権限と責任を超えていないことを確認、監視をしながらプレーヤーたちには伸び伸びと働いてもらう。
その一方で、プレーヤーたちには、自分の好きなようにしなさいと裁量の中での自由権限を与える代わりに、自分の限界、向き不向きなどといったEXCUSEを言うことを許さず、結果を求めていくこと。」
が大切ではないかと思っています。
更に、組織の長には、
「人を見分けていく力」
も必要であり、例えば、分かり易く表現すれば、厳しく接しても大丈夫な人と厳しく接するとむしろ萎縮して成果を上げられぬ人などを臨機応変に見極め、組織の秩序を乱さぬ範囲内で個々の対応を微妙に調整して、一人一人の力量を最大限に引き出すことを、組織の長たる者は心掛けなくてはならないのではないかと思います。
人が集まると様々な価値観が交錯し、その思惑や意向、好みなど複雑となりますが、人間が人間社会の中で生きていく以上、様々な組織が存在しますし、その組織の中には、その本人が好むと好まざるとに拘わらず、組織の長になること、組織の長の管理や監視を受けることは回避できません。
従って、もしも、私が偉くもなく、偉くなくもない組織の長(中間管理職)だったら、上述したような、
「人が基軸」
の組織運営を心掛けたいと考えています。
言うは易く、行なうは難しではありますがーーー。
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