愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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先日は岐阜に伺い、岐阜の素晴らしい産品を、如何にして有効に海外に販売していくかについてのシンポジウムと戦略会議に出席させて戴き、皆様方と色々な議論を致しました。
中国でのインターネットショップの利用にトライされたり、日本ではあまり売れないものが米国では売れそうだとのマーケティングの下、販売拡大計画を立案されるなど、やはりここでも、
「他力本願ではなく、知恵を出されて頑張る皆様方
は大変元気がよいものと感じられました。
また名古屋では、定例勉強会でお会いする皆様方からも、その着実なる経営指針を前提とした、
「慎重なる検討と大胆なる行動」
に基づいて着実なる経営を遂行されているご様子を改めて伺いました。
そしてまた、先日は大阪市の主催される人材育成塾に呼ばれ、ここでも皆様方と様々なお話をして参りました。
大阪の産業基盤を支える中堅中小企業の経営者の方々が集まるこの会では、皆さん、それぞれの特徴、強みを生かして更なる発展の基盤を構築しようとされており、間違いなく、次代の景気回復時にはロケット・スタートされるものと期待されます。
こうして、とても気分よく、大阪から帰路につきましたが、この帰りの新幹線の中でのこと、中年の紳士二人が京都駅から乗車、私の横に座りました。
二人とも、見た目は紳士なのですが、席に座るなり、いきなり、ビールを飲み、おつまみを片手に、固有名詞を出しながら、社内や顧客のことについて話し始めました。
大きな声なものですから、私も隣で聞こうとしなくても、二人の話は丸聞こえ。
話からすると、大企業の中堅社員のようですが(実は胸のバッジで私には何処の社員の方か分かりましたがーーー)、どうやら不況で相当大変なご様子。
そして、大阪で私がお会いした皆様方との大きな違いは、二人の会話は、
「人を頼りすぎていて、自らがするべきことについての判断が出来ていない。」
ということでありました。
即ち、いわゆる愚痴ばかりで、何をどのようにして改善努力しようとするのか?厳しい世の中でも活路を如何に見出していくかといったお話にはならず、話は非建設的なことばかり。
そして、お話だけからすると、他人の意見やアイデアばかりに頼って、自分で現場に行き、自分の目でものを見、肌で感じて決断、対策を立てている様子もないといった状況でした。
たとえ、間違ってもよいから、責任ある立場にある人は、
「依法不依人」
自ら率先して真理を求め、自らの信じるべき方向に進み、人を、人の意見や判断のみを頼ってはならないと私は思います。
これは、涅槃経の一文、
「人の解釈を頼りすぎてはならず、釈尊によって残された経文こそ頼るべきものである。」
というのが本来の意味ですが、言葉を変えれば、
「自らの目で、肌で感じ、正しいと思う、世の中の真理を信じ、人を頼ってはならない。」
とも読み取れる言葉でありましょう。
私たちは、是非、自らの信じる真理を念頭に、志と気合を以って、この厳しい時代を乗り越えていこうではありませんか!!
ただ、時に、但し、こっそりと、愚痴をこぼすことも、もちろん認めたいとは思いますがーーー。
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