愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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本当に親しい人が、私に対して、
「あなたは力も強いし、思い込んだら一直線のようなところもあるので、思い切って、そば打ちの修行をしてみたらどう?」
と言います。
私の先祖の土地である信濃はそばが有名な土地でもありますし、私はそばを食することは大好きであります。
しかし、これまで、そばを自ら打ってみようと思ったことはありませんでした。
こうした中、最近は、そのシンクロニシティでしょうか?そば打ちにご縁のある方のお話を伺う機会がたまたまですが、続きました。
そのお一人は、信濃ではなく新潟のそば打ち職人の方なのですが、皆様方ご存知のへぎそばが有名な越後湯沢から十日町・浦佐などの魚沼地域などでは、地元のそばを雪解けの豊かな水で打つ、特徴のあるそばで、これにご縁のある方でありました。
へぎそばは特に歯ごたえがしっかりとしており、また表面は信濃のそばよりも滑らかなのですが、話を聞いて見ると、その秘密は、
「フノリと呼ばれる日本海で採れる海藻を、そばのつなぎにして、しっかりとこね、そしてそば打ちしていくことが特徴である。」
ところにあるそうなのです。
また、へぎそばは、一口で食べられる量を一盛り、一盛り丁寧に、そして綺麗に重ねるように盛られており、本当に美しいそばとなっています。
そして、そのそばと様々な薬味はもちろん、主として野菜のてんぷらと共に食するのですが、そばつゆをたっぷりとつけて食べる、特にしょうゆ辛い味付けが好みの私にとっては、しっかりとした味が楽しめる、このへぎそばは信濃のそばに勝るものとまで感じるものであります。
こんなことを考えておりましたら、私もそば打ち職人になってみよう、では、もしも私がそば打ち職人だったらなどと考えてしまいました。
何か特徴のあるそば?いや、違う、素朴なそば?では何が素朴?こうした自問自答の中で、もしも私がそば打ち職人だったら、そばの味を最大限生かす、美しい水の出るところを先ず押さえる、そばは痩せた土地の逞しいそばを使う、そして、そばの風味が強まり、様々な薬味の味にも負けない日本海の逞しいフノリを適度に使いそば打ちする、信濃、或いは新潟の優れた農産品の中から素朴な野菜を使って揚げたててんぷらを作り、そのてんぷらを添えて、さっぱりとした、しかし、しょうゆの味の残るそばつゆをたっぷりとつけて食べられる「地産地消」をモットーとする、人間の欲の根源の一つである「食」を大切にすることをモットーとする、そして何よりも「魂」を込めてそばを打つ、そば打ち職人になりたいと思いました。
私は力が強いので、また、やり始めると意外に熱中し易いタイプなので、そば打ち職人、いけるかもしれません。
どなたか、私と信濃か新潟で地産地消のそば屋を一緒に始めませんか?
私はそば打ちだけ、愚直に頑張ります。
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