プロフィール

愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授
愛知淑徳大学ビジネス学部 真田幸光 教授
1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。

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真田幸光教授の「世相を斬る!」
現代の辻説法師、愛知淑徳大学ビジネス学部教授の切れ味鋭いコラム

「売上至上主義」の弊害

2009年11月04日
後輩のコメントから

今週は食品関連のお話を一つ。

大学野球部時代の尊敬する後輩から寄せられたコメントを、一部私が修正してご紹介します。

「食品業界もPBによる価格攻勢により、食品メーカーが中長期の開発ができないほどに疲弊しています。小売業は、バイイングパワーにより商売をしますが、製造過程で生ずる付加価値をほとんど認めません。

売りたいときに、売れる商品を可能な限り多く販売することが最優先であり、商品自体の価値などどうでもよいというのが本音とも映ります。

売れるのか・売れ残るのか常に一瞬・一瞬の勝負なのです。

食品卸も、そのパワーに負けて言われるままに商品調達をし、納品し、おまけに価格を叩かれているといった状況が散見されます。

そして、この根本にあるのは資本家の、

『売上至上主義』

への盲目的な崇拝ではないでしょうか。」

私も正に同様のことを感じています。

食品業界だけではなく

そして、こうしたことは食品業界だけではなく、家電と家電販売などその他の業界でも見られているのではないでしょうか?

誤解なきようにきちんと表現したいと思います。もちろん、私の尊敬する後輩も同様に考えていると思いますが、

「小売業が単純に悪いと言うものでない。

しかし、人々が生きていくに必要な『ものを作り売る』という過程では、生産・サービス・金融が一体化し、共存共栄を図るべくベクトルを一にして、きちんと付加価値のあるものに対して対価を払っていく、というシステムを構築していく必要がある。

そうしないと長い眼で見れば、結局は真の付加価値を作り出すものを失ってしまう危険性を孕んでいる、ということを私たちは認識しなければならない。」

と言うことなのであります。

バランスが重要

そして、私は敢えて、もう一歩踏み込み、

「意識的にはものづくりは主、サービス・金融は従という考え方を持つ。

そして消費者も、いいもの、付加価値の高いものにはきちんとした対価を払う。なんでもかんでも『おまけして』と言ってはならない。」

ということを申し上げたいと思います。

要は、全てのバランスが取れることが必要です。

皆様方は如何、思われますか?

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