愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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最近流行のテレビ番組に「坂の上の雲」がありますが、この番組の中で、しばしば、
「身辺を単純明快にする。」
という言葉が聞かれます。
本当に素晴らしい言葉であると私は感じて聞いています。
また、先日、新幹線の中で、小学生(多分3年生と5年生)の男の子を連れた父親が私の前に座りましたが、その父親は子供たちに、リュックサックの中身について、
「必要最小限のものを詰め込んで、何処でも生きていくために必要なものだけを持って歩くんだよ。世の中で必要なものを最低限持ち、逞しく生きることが必要だ。
そして、その中でも最も必要な荷物は、お前たち、“知恵”という荷物だよ。」
と話した上で、火の起こし方、飯ごう炊飯の仕方、テントの組み方など、キャンプでの必要事項を分かりやすく丁寧に説明し始めました。
教育とはそもそも、
「未熟なものが一人で生きていくためにするもの」
であり、このお父さん、まだ若いにも拘わらず、素晴らしいと感じました。
さて、こうした中、私も自分のことを振り返りながら、もしも、私が「放浪者」であったなら?
もしも、私が放浪者であったなら、私も身辺を単純明快にして、必要最小限の荷物だけを持ち、日本国内、そして世界各地も転々としながら、私が出来ること、即ち、行くところ行くところで必要な仕事を何でもいいからしながら、少しの対価を得て、一汁一菜を食し、単純明快に生きていくことをしたいと思います。
そして、ゴーダマ・シッダルダ=お釈迦様や日蓮聖人のように、世界を転々としながら、愛する人々に見守られて、その単純明快な生涯を終えていきたいと思います。
厳しい世の中、悪を呼ぶであろう欲は出さず、善を呼ぶ欲を持ちながら、質実剛健に生きる、そんな放浪者に私はなりたいと思います。
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