愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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ここ数年、NHKの日曜日夜の大河ドラマはあまり真剣に見ていなかったのですが、昨年の「天地人」はしっかりと拝見しました。
その流れを受けて、今年から始まった「龍馬伝」もなかなか興味深く、初回は楽しく見ましたが、その話の中、「上士」が「下士」を人間扱いせず、下士に無用に土下座をさせたり、道を避けさせたりしている場面がありました。
そして、そうした場面を受けた後、下士の身分の出身である坂本龍馬が、このような諸々の社会的背景を含めて、
「世の中は変わる。」
との予感を持ち、動き始める大切な場面で初回は終わりましたが、身震いをする思いでこれを見ました。
世の中の矛盾や混沌を正し、方向修正をしていく流れは、支配階級による変革から生まれるのではなく、幕末から明治初期に見られたような、草の根の息吹が大きな原動力となり、生まれていくものであると私は認識しており、正にそうしたことを予感させる場面だったことから、そう感じたものと思います。
そうした意味で、既得権益層の中での政権交代とも思われる昨年の日本の政治変革、確かに、変革がなかったよりは良かったとも言えましょうが、さりとて、私たち庶民にとって見れば、
「何がどのように変わったのか?」
については全く不明であると私は感じます。
まだまだ政権交代してから、間もないのだから、そんなに結果、成果を急いで見てはいけないとは思うものの、さりとて、
「このままで、本当に私たち、庶民の思いを受けた社会変革に繋がるのか?」
全く以って、その予感すらしないのが、私のこれまでの印象です。
そしてまた、幕末、明治初期のような草の根の変革の動きが主であれば、
「広く国民の為の政治」
という言葉を世のリーダーが口にしても、違和感はないのでありましょうが、現状では、既得権益層による既得権益層の中での争いに基づく変革に留まっており、その既得権益層同士の戦いから生まれた新しいリーダーが、
「国民による国民の為の政治」
との言葉を発しても、私たち庶民にとっては、単なる、
「空虚」
な言葉にしか聞こえないのであります。(特にOO建設疑惑や巨額の子供手当て?!問題を持つリーダーのお言葉には残念ながら説得力がない!!と言えましょう。)
そこで、もしも、私が現政権のリーダーであれば、
(1)国民の為の政治とは言わない。これだけ多様な価値観を持ち、また階層格差も出始めた日本国民・127百万人を前にして、過半数の国民を満足させることもなかなか難しいのに、大多数の国民を満足させるような政策を打つことのほうが、そもそも難しい。であれば、国民の為の政治とは言わず、
「中長期的な視点も踏まえ、国益に叶う政治を行う。」
と国民に宣言し、その後は、少し強引であってでも、国益に叶うことを信じて、その政策を遂行していく。
(2)その一方、疑いはきちんと晴らす、政治家本人が責任を取るという姿勢を貫くべきであり、例えばOO建設疑惑については、その調査・捜査結果によっては、政治家ご本人が潔く責任を取り、永久に政界を退出する、巨額の子供手当て?!は、その後、ちゃんと税金を払ったとするのではなく、むしろ全額を国庫に寄付し、国のため、国益のため、否、国民のために使って戴くようにする。
とすべきであると思います。
そうした身になっていない私が勝手なことを言っても全く意味はありませんが、しかし、少なくとも、私は、そうした行動を取る人こそが、
「日本の真のリーダーである。」
と考えており、そうしたリーダーの出現を強く望む一般庶民の一人であります。
皆様方は如何、お考えになられますか?
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