愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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私の尊敬する銀行員の方から、お客様との接し方についてのお話を戴きました。
こちらの銀行では顧客第一、例えば、
「弊行の決まりですからーーー」
「金融庁のルールですからーーー」
といった言葉をお客様にお返しするのは、一切ご法度にしています。たとえ実態がそうであっても、決してお客様にはそうした言葉は使わないことを徹底して、お客様に真心を伝えていこうとされているそうです。
また、上述の銀行員の方からお聞きしたよいお話があります。
今日はそのお話をご紹介させてください。
「私の勤める銀行にパートで働く方がいますが、そのお子さん(小学5年生)のクラスに旅芸人一座のお子さんが1ヶ月間だけの転校生としてやってきました。
その子は子役としていつも舞台にあがっているそうです。
そして、クラスで自己紹介をすることとなり、名前と何か一言、自分のPRをすることになりました。
そのパートの方のお子さんは、
『私の趣味は、本を読むことです。』
また、ある男の子は、
『苦手な食べ物はピーマンです。』
などと自己紹介をしたそうです。
そんな中、その旅芸人の一座のお子さんは、
『私の好きなことはお客様の喜んでいる顔を見ることです。』
と答えたそうです。
そのお子さんはいつも1,2時間目だけ授業を受けて早退し、舞台に立ちます。また休み時間に友達と遊ぶことも出来ず、帰らなくてはならなかったけれど、学校では楽しそうだったし、このパートの方のお子さんは、その子に対して、
『本当に優しい子だなんだな。』
と感じたそうです。
こうした話を聞いて、恥ずかしながら私はそうした旅芸人のお子さんのような気持ちで今まで銀行の仕事をしたことがあったかと反省しました。」
如何ですか?
私はこの子役の子供さんも素晴らしいと思いますが、また、こうしたお話を聞いて、自らを省みるこの銀行の方も素晴らしいと思います。
自らに対しては常に謙虚に、これがあって発展、成長はあるのだと思います。
私もこうしたお話を聞き、精進せねばならないと感じました。
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