愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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長年、私のコラムをお読み戴いている先輩から、以下のようなご連絡を戴きました。
「最近の若者の節度のなさには辟易とします。
どこで日本の教育が変わってしまったのだろうと思うのですが、
・・・個人的には父性の喪失が原因と思います。
どうしたら良いのか自分の子供のことを含めて悩み多い毎日です。
自分は、父親は父親として例え孤独でも子供にとり独り立ちの際の壁であるべきだと思うのですが、子供は単に反発するだけのようで・・・。
うまく答えが見出せません。
もし、機会があれば、親子関係、とりわけ父と子の関係について取り上げて戴ければ有難いのですが、・・・。
勿論、本題と大分マッチしませんのでお願いベースのことでございますが、・・・
でも、明日の日本の貴重な人材を育てるヒントが得られると思うのです。(父と子・・・は先生と生徒、先輩・後輩、上司・部下と色々なバリエーションが考えられます。)」
本当に難しい問題ですね。
父性の喪失、そういえば、最近では、
「地震、雷、火事、親父」
と言う言葉も死語になりましたが、昔の親父は、誰が何と言おうが、各家庭においては、他を圧する威厳を持ち、その反面、外に対しては、家族を守り、また、家族が社会に対してご迷惑をお掛けすれば、家族を代表して社会に対して責任を持つ気概を持っていたと思います。
即ち、様々な視点、そして様々なご意見がありましょうが、父と子の関係に於いては、
「父親は子供に対して、全ての責任を持つ。
その反面、子供に対しては、子供に短視眼的には嫌われようが厳しく接する。」
ということが不可欠であると思います。
父親自身、学校で言えば、先生自身、社会では言えば先輩自身、企業で言えば、上司自身が、
「全責任を負う。」
という気概を失いつつある現在、年下、目下の人たちの行動をあれこれと批判することは出来ないと私は考えています。
今の社会は私たちが作ったもの、だから、その責任は私たちにあり、その問題は私たち自身が責任を持って解決をしていかなければならない、そうした責任感を持つことが遠くて近い、また基本的な、そして唯一の行動ではないかと私は考えています。
そして、いずれにしても、何よりも「不言実行」、これを行動に移していきたいと思います。
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