愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授

1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。
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私は野球、国際金融業務と、
「確率」
に縁のある世界で生きてきました。
数学が大の苦手で、実は確率の世界は、アカデミックには全く理解できていません。
本当に苦手です。
従って、「確率プラス勘」で生き延びてきた、否、生き延びては居ないかもしれませんが、いずれにしても、勘も交えてこれまでに至りました。
本来、確率は科学でありますので、情けない限りです。
ところで、私がよく泊まるホテルでは朝、チェックアウトの際に抽選があり、一日に一本だけの当たりがあるというクジをしています。
そして、当たりクジが出ると、そこで抽選終了。
これを踏まえて、例えば、こんなケースはどうでありましょうか?
簡単にこれを示してみます。
A,B,C,D.E五つのボールがあります。
一つだけ当たり玉、残りははずれです。
これを5人のa,b,c,d,eが順番にくじを引いて当たり玉を求めます。
そして、引く順番に一個、一個、一回、一回当たりを確認していきます。
さて、それではa,b,c,d,eの人の当たり球を引く確率は何パーセントですか?
a:五個のうちからひとつですから1/5
b:aが外して残りの四個から一個の確率ですから4/5X1/4=1/5
c:a,bが外して残り三個から一個の確率ですから4/5X3/4X1/3=1/5
d:同様に4/5X3/4X2/3X1/2=1/5
e:同様に4/5X3/4X2/3X1/2X1/1=1/5
即ち、当然のことながら、皆1/5です。
しかし、これをちょっと違った角度から考えると、最初にaさんが当たり玉を出してしまうと残りの人は確率0%、aさんが外れると二番目のbさんは一回目のaさんの抽選はどきどきしてみなければなりませんが、自分が引くときにはその確率は1/4に上がっています。そして4人目まで当たらないと、最後のeさんは、それまでどきどきする見返りに、自分が引くときには間違いなく確率100%、大当たりです。
こうして考えると、確率は一緒でも引く順番はどう考えるべきでしょうか?当然、これも確率から言えば、同じなのですが、その気分が違うと私は感じるのです。
そして、私などは自分でものごとは決めたいので、一番最初がいいとも考えますが、その一方で、楽しみは最後まで残しておく性格なので、一番最後に引くのもいいかなと思います。
このように考えると、確率の世界ではなく、どの順番で引くかについては、
「好みと勘」
を働かせて、勝負していくべきではないかともついつい考えてしまいます。
私などは、世の中での生き方は理論上の確率だけではなく、行動してしまいますし、難しいです。
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