プロフィール

愛知淑徳大学
ビジネス学部・研究科
真田 幸光 教授
愛知淑徳大学ビジネス学部 真田幸光 教授
1957年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行入行。1998年愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授。2004年4月より現職。
著書に「アジアの国、日本」など多数。また、NHKクローズアップ現代などTV・ラジオ出演、論文・雑誌寄稿、講演をマルチにこなす、現代の辻説法師。
信条は、最小の効果を挙げる為に最大の努力を惜しまぬ人間たれ。

過去のコラム
その他のコンテンツ

 

真田幸光教授の「世相を斬る!」
現代の辻説法師、愛知淑徳大学ビジネス学部教授の切れ味鋭いコラム

確率と勘

2010年8月16日
「確立」に縁のある世界に生きるも

私は野球、国際金融業務と、

「確率」

に縁のある世界で生きてきました。

数学が大の苦手で、実は確率の世界は、アカデミックには全く理解できていません。

本当に苦手です。

従って、「確率プラス勘」で生き延びてきた、否、生き延びては居ないかもしれませんが、いずれにしても、勘も交えてこれまでに至りました。

本来、確率は科学でありますので、情けない限りです。

よく泊まるホテルでのクジ

ところで、私がよく泊まるホテルでは朝、チェックアウトの際に抽選があり、一日に一本だけの当たりがあるというクジをしています。

そして、当たりクジが出ると、そこで抽選終了。

これを踏まえて、例えば、こんなケースはどうでありましょうか?

簡単にこれを示してみます。

A,B,C,D.E五つのボールがあります。

一つだけ当たり玉、残りははずれです。

これを5人のa,b,c,d,eが順番にくじを引いて当たり玉を求めます。

そして、引く順番に一個、一個、一回、一回当たりを確認していきます。

さて、それではa,b,c,d,eの人の当たり球を引く確率は何パーセントですか?

a:五個のうちからひとつですから1/5

b:aが外して残りの四個から一個の確率ですから4/5X1/4=1/5

c:a,bが外して残り三個から一個の確率ですから4/5X3/4X1/3=1/5

d:同様に4/5X3/4X2/3X1/2=1/5

e:同様に4/5X3/4X2/3X1/2X1/1=1/5

即ち、当然のことながら、皆1/5です。

違った角度から

しかし、これをちょっと違った角度から考えると、最初にaさんが当たり玉を出してしまうと残りの人は確率0%、aさんが外れると二番目のbさんは一回目のaさんの抽選はどきどきしてみなければなりませんが、自分が引くときにはその確率は1/4に上がっています。そして4人目まで当たらないと、最後のeさんは、それまでどきどきする見返りに、自分が引くときには間違いなく確率100%、大当たりです。

こうして考えると、確率は一緒でも引く順番はどう考えるべきでしょうか?当然、これも確率から言えば、同じなのですが、その気分が違うと私は感じるのです。

好みと勘

そして、私などは自分でものごとは決めたいので、一番最初がいいとも考えますが、その一方で、楽しみは最後まで残しておく性格なので、一番最後に引くのもいいかなと思います。

このように考えると、確率の世界ではなく、どの順番で引くかについては、

「好みと勘」

を働かせて、勝負していくべきではないかともついつい考えてしまいます。

私などは、世の中での生き方は理論上の確率だけではなく、行動してしまいますし、難しいです。

注目の企業にインタビュー!