The 対談

「自分の世界を狭めないで」女性のキャリアアップを考える対談

「自分の世界を狭めないで」女性のキャリアアップを考える対談

現在、人事・経営コンサルティングや人材紹介・キャリアコンサルティング事業を展開する株式会社セレブレイン 代表取締役副社長 高橋敦子氏と、当社マーケティング部長(営業企画推進・広報・秘書部門)安達あけるが、これから女性がどのようにキャリアを積んでいけば良いのか、語り合いました。

◆掲載日: 2013年 4月19日

安達 初めて会ったのは、10年前に開催されたゴルフの異業種交流会がきっかけでしたよね。
高橋さんはすでに独立していましたけれど、独立前はどんな経歴ですか?

高橋 短大を卒業後に商社で事務職として3年勤務し、結婚退職しました。その後、約30年前に外資系企業に再就職しましたが、バリバリ仕事をしたかったわけではなく私にとっては偶然の採用でした。当時の外資系企業では、男性と女性の働き方の違いがないばかりでなく、一般職や総合職という言葉もありません。小さな会社だったから余計ですが、上司と2名で人事業務をおこなう環境で、給与計算から人事評価から何から何まですべて進めていました。未経験であることは関係ありませんでしたね。
広い範囲の仕事をこなしたことで「できない」と思い込んでいたことが次第に「できる」ようになり、モチベーションが上がりました。このあたりから仕事の面白さがわかってきましたね。

安達 独立を考えたきっかけは何ですか?

高橋 これからのキャリアを考えて、この後、他の外資系企業に転職しましたが「女性に活躍の場を」というわりにはそうでもない現実がありました。
当時は採用マネージャーでしたが、他部門マネージャーに人材を紹介すると「男性と女性なら男性を採用したい」と言われました。
この瞬間、このまま40歳、50歳を迎えた時の自分のイメージが描けなくなってしまいました。
ずっと仕事を続けたいということと、娘の受験のタイミングなどいろいろ考えた時に、自分のスタイルで仕事し続けるためには独立しかないと思いました。そして、独立するためには営業職の経験は必須と思い、人事から営業へ異動を申し出ました。 なぜなら営業という仕事には「経営」というエッセンスがすべて入っていると勝手に思い込んでいたからです。 お金や人のコントロール…すべてにおいてです。それは今でも正しいと思っています。

安達 営業はすべての道に通ずる、ということですね。営業を獲得してこないことには、会社は成り立ちませんよね。

高橋 その後独立したわけですが、一緒に独立した仲間(3名)にも恵まれました。性格や価値観が違うのですが、それが良いバランスになっているのだと思います。働くうえでパートナーは大事ですね。

安達 働くうえでのポリシーはありますか?

高橋 いろいろありますが・・・一つだけ挙げると、ギブアンドテイクだと思います。何かしてもらったら必ず何か貢献するという、基本的な姿勢を忘れてはいけません。自分だけが一方的に何かを得られるということはないのです。

安達 当たり前のことですよね。人として当たり前のことができていないと社会人としても長く付き合っていけませんし、経営も長続きしないということですね。

高橋 ただ、女性に関していうと難しいところもあると思います。例えば、ご馳走になった時は改めて別の機会に違う形で恩返しをする、ということがスマートにできることは本当に大事ですね。

安達 最後に、若い女性たちに向けて、キャリアアップするテクニックやヒント、こうすると自分の仕事がステップアップするよ、このように考えると自分のステージが変わるよ、というアドバイスをいただけますか?

高橋 自分の世界を、自分自身で狭めないことだと思います。
女性は怒られることに慣れていないので怒られると逆ギレしてしまう方が多い。男性は謝ることができるけれど、女性はなかなか謝ることができない。そういうことができないと自分の範囲を狭めてしまう。 ぜひ意図して怒られることに慣れてほしいですね。自分のために親身になっていただいたアドバイスを、まずは実践してみる姿勢も大事ですね。

安達 怒られることに慣れる、とは具体的にどういう意味ですか?

高橋 若いうちは他人の言うことを素直に受け入れ、自分がどのように映っているのかということを理解してほしいということです。そのうえで今の自分と、なりたい自分を理解することが大事です。
キャリアプランを多くの女性から相談されることがあるけれど、とかく「今の自分」の位置を正しく理解することができていない人はとても多いという印象です。今の自分ができることや、今の自分を正しく理解できていない人が多い。
だから理想があっても、スタートラインが違っていると、なりたい自分とのギャップも違ってしまいます。
人によって自己評価の甘い辛いはありますし、何でも低く評価する人と何でも高く評価する人がいるので人によって違いますが、若いうちは「今のあなたはこうなんだよ」とできるだけ多くの人に言われたほうが伸びると思います。
それを言わせない雰囲気を作ってしまうと成長を阻害してしまい、自分の範囲を狭めてしまうので、言ってもらえる環境を作ったほうが可能性が広がります。
つまり、構えないで柔軟に受け入れることが一番大事かなと思います。

安達 言われなくなったらおしまい、とはそういうことですね。今まで出会ってきた人と長く付き合い、これからもいろいろな人と出会って、新しいことにチャレンジしてほしいですね。ありがとうございました。

【対談を終えて】

高橋さんからの「自分の世界を狭めない」「怒られることに慣れる」ということが、大変印象的でした。
当社は今年も新入社員が入社してまいりましたが、いろいろな業務を体験してもらったり、時には叱ったり、褒めたりと、愛情をもって一緒にキャリアアップしていきたいと改めて思った次第です。若い女性の皆さん、無限の可能性を楽しみにしています。


今回の取材にご協力いただいた
株式会社セレブレイン 代表取締役副社長 高橋敦子(たかはし あつこ)氏のプロフィール
  • 上場企業2社で人事業務全般を経験した後、創業時の日本オラクルに入社。
  • IT業界初の女性リクルーティングマネジャーとしてキャリア採用、新卒採用候補者約8,000名とインタビューを担当する一方、社員の育成企画に携わる。
  • その後キャリアチェンジプログラムによりベンチャー企業担当の営業ディレクターに就任し、人事システム関連製品の営業で実績をあげる。
  • 2000年に独立。株式会社セレブレインの副社長として、人事コンサルティング事業の統括管理および経営・上級管理職およびコア人材のサーチを担当する。
  • またグループ会社のワインレストラン3店舗の代表として、店舗経営を通じてビジネスパーソンの人材交流やネットワークの拡充を主導する。

◆株式会社セレブレイン
 http://www.celebrain.com/

株式会社セレブレインのグループ会社(株式会社セレブールが経営するワインレストラン情報)
◇セレブール
 住所:東京都港区赤坂3-18-7 パラッツオカリーナ4階
 TEL:03-5545-3775
 営業時間:平日18:00~25:00(21:00~BarTime)/土曜18:00~24:00(21:00~BarTime)
 定休日:日・祝日
 http://www.celebourg.com/celebourg/
◇ワイン居酒屋 赤坂あじる亭(今回ご協力いただいたお店)
 住所:東京都港区赤坂3-10-4 月世界ビル2階
 TEL:03-3505-2399
 営業時間:17:00~24:00(ラストオーダー23:30)
 定休日:日・祝日
 http://celebourg.com/agiletei/agiletei/
◇ワイン居酒屋 赤坂あじる亭ブランシェ
 住所:東京都港区赤坂3-16-11 東海赤坂ビル1階
 TEL:03-6277-7794
 営業時間:ランチ11:30~ラストオーダー13:30/ディナー17:00~24:00(ラストオーダー23:30)
 定休日:日曜・祝日
 http://celebourg.com/agiletei/branche/