Q&A Times
2025.08.25
東北大学「実践的量子ソリューション創出論」成果発表会に参加しました
東北大学と仙台市が連携し、今年4月から開講された産学共同型の情報教育特別講義「実践的量子ソリューション創出論」が全ての講義を終え、7月の終わりに成果発表会が開催されました。
当社を含む宮城県内の企業が課題提供企業として参画し、学生の皆さんは約4か月間にわたり実際の企業課題に挑戦し、量子コンピューティングを活用した新しい解決策の創出を目指し、研究成果を発表しました。
◆講義概要はこちらの記事(講義スタート編)を参照ください◆
「今年も東北大学で、当社が参加する産学連携授業が始まりました!」
当社チームの研究テーマ
当社チームの研究テーマは、
『量子ソリューション創出論 〜最適なスカウトで採用単価を削減する〜』
当社ではスカウトサイトを活用して新卒・中途社員の採用を行っていますが、候補者の対象範囲を広く設定しすぎているため、結果として採用単価が高くなる傾向がある点に、学生の皆さんが着目しました。
研究発表会の様子
各チームの研究成果を発表する研究発表会では、東北大学の高橋さん(経済学部)と谷川さん(工学部材料科学総合学科)が研究成果を発表しました。「スカウト採用の効率が悪い」という課題に対して、実践的な2つのアプローチを提案してくれました。
①求職者向け動画の制作
PR動画で会社の魅力をきちんと伝え、スカウトの返信率を上げるという着眼点。会社の雰囲気や社員の声を動画で伝え、「働く魅力」を候補者に届ける工夫を提案。ターゲットを明確にし、構成や編集にも独自の工夫が盛り込まれました。
②量子アニーリングを活用した「返信率の高い候補者条件」の抽出
量子アニーリングを活用し、候補者データから返信率の高い条件を導き出すシミュレーションを実施。自社により適した人材を選定する新しい視点を提示しました。
採用の可能性を高めつつコスト削減につながる新たな視点を提示してくれただけでなく、量子技術が人事領域に活かせる可能性を示唆する興味深い成果となり、東北大学の「実学尊重」精神を活かした価値の創造につながっていると感じた講義でした。
◆成果発表会の様子(Youtube)◆
【東北大学オープンキャンパス2025】量子ソリューション創出論発表会【2日目2025/07/31】
チームメンバーをはじめ、大関教授や研究室の皆さま、またこの講義に携わった方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。
※本発表会は、2025年7月31日(木)に行われました。