2023.09.12

拠点・グループ会社情報宮城県(仙台・南三陸)

東北大学 小林広明教授がキューアンドエーにご来訪くださいました!

2023年8月23日(水)  東北大学 大学院情報科学研究科 小林広明教授が当社仙台青葉オペレーションセンターの見学のためにご来社いただきました。
当日はキューアンドエーの仙台拠点についてご説明した後、センター内や休憩室、Zoomスタジオをご見学されました。

仙台青葉オペレーションセンターについて

当センター内にはニューノーマル時代に即した研修設備である、Zoomスタジオがあります。新型コロナウイルス感染症が流行する集合研修が難しい時期に、リモートで研修出来る環境を整えたことがきっかけとなりました。現在は研修のみならず、社内向けの取り組み発表、社外コンテスト参加時の録画、社内外の動画作成など、様々な場面で活用しています。
また、異なるロケーション間でも円滑にコミュニケーションを図るためのメタバース環境もあり、南三陸サテライトセンターとは常時接続するなど、他センターとも連携して有効に活用しております。

東北大学 大学院情報科学研究科 小林広明教授

ここで簡単ではございますが小林教授の略歴をご紹介させていただきます。

小林教授はスパコン研究開発の第一人者で長年にわたり、日本のスパコン量子技術の研究開発やスパコン政策の意思決定に深く携わり、計算機分野の発展及び人材育成に顕著な貢献を果たしてきました。

小林教授は元々、理系の科目が好きで大学で学びたいと東北大学へ入学。プログラミングの実習などを通じ、この分野に進んでみたいと強く意識されました。東北大学の大学院では工学研究科にできたばかりの情報工学を専攻し、それ以来「とにかく速い計算機を作りたい」とコンピュータシステムの設計をしてきました。

2017年スパコンを緊急時・災害時に減災のために役立てるシステム開発への貢献が評価され、「情報化促進貢献個人等表彰」文部科学大臣賞を受賞されました。また、2018年「リアルタイム津波浸水被害予測システムの開発」に対して、科学技術分野の文部科学大臣表彰において、小林広明教授らの研究グループ(情報基礎科学専攻 アーキテクチャ学)が「科学技術賞(開発部門)」を受賞しました。他にも、小林教授は多くの賞を受賞しています。

「失敗することを恐れずに、楽しくチャレンジ」

共同研究のため、1995年~2000年にかけて2年ほど渡米した際にはアメリカの風土や文化、人柄に触れて、「失敗することを恐れずに、楽しくチャレンジする」ということを学ばれたそうです。学生の皆さんにも「アイディアを生かして、失敗を恐れず取り組んで欲しい」と伝えていらっしゃいます。

共同開発について(一部)

小林教授は日本電気株式会社(以下NEC)と共同で、国産初の量子アニーリングマシンを利用して、社会的、科学的課題の解決に資するアプリケーションの共同研究を開始しました。また、NECと共同で、スーパーコンピュータを活用した発電用ガスタービンの数値シミュレーション高速化技術について共同研究成果をプレスリリースしました。

※量子アニーリングマシン:量子力学の法則を活用してコスト関数の最小エネルギー状態を探索する計算機。最小エネルギー状態が組合せ最適化問題の解に相当する。エネルギーを徐々に下げながら最小エネルギー状態を模索する様が金属の焼きなまし(アニーリング)処理に似ているため、量子アニーリングマシンと呼ばれる。

今回、小林教授をはじめ、多くの方にキューアンドエーのコールセンターを見ていただきました。キューアンドエーは「感動共有企業」の理念のもと、お客様を一番に考え、様々な技術を導入し、工夫をしてまいりました。今後もお客様の事前期待を常に超えるサポートサービスを実現できるよう取り組んでまいります。

 

☆本記事は、広報部 阿部が担当いたしました。

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