東北大学にて当社参加の産学共同型の講義がスタート|キューアンドエー株式会社

2024.05.10

活動・取り組み宮城県(仙台・南三陸)

東北大学にて当社参加の産学共同型の講義がスタート

東北大学で産学共同型(協力:仙台市)の情報教育特別講義「実践的量子ソリューション創出論」がスタートし、2024年4月25日(木)に課題提供社として企業説明の講義が開催されました。

当日は講義室とオンライン合わせて数十名の学生が受講。キューアンドエーをはじめ参加企業の紹介と各企業が抱える課題を説明しました。学生たちは真剣なまなざしで、これからテーマとする企業の説明に耳を傾け、説明後は最新のテクノロジーである量子コンピューティングを駆使する事でどのような課題解決の切り口があるのかなどのテーマで、担当教員である大関教授を含め学生からは活発な質疑や意見交換が交わされました。

今回の説明会後、学生には担当企業が割当てられ、5月~6月の2か月間はグループワークとなります。この期間、学生チームが担当企業に課題のヒアリングなどを行いながら、7月の成果発表に向けて企業の課題発掘・分析・解決までを行う講義内容となっております。

当社としてはこの講義の参加を通じて、東北大学の学生とのつながりや当社の事を知ってもらうよい機会となります。

■講義内容について

今年度から開講した全15 回の講義で、学生が地域企業の課題について「課題の深耕・分析・解決」まで取り組む内容となっており、解決策の検討に量子ソリューションを用いることが特徴です。

量子アニーリング(※)について学んだ学生が、実習として社会に存在する課題を発見する講義内容となっています。そして学習した全ての知識を集結して課題解決を図る産学協同型の講義は、東北大学の精神である「実学尊重」を体現しているとも言えます。

(※量子アニーリングに関する解説は23年9月の当社ブログ記事を参照ください)
◆東北大学 小林広明教授がキューアンドエーにご来訪くださいました!
https://www.qac.jp/qa-blog/2023/09/12-touhoku.html

■担当教員: 東北大学 大学院情報科学研究科 大関真之教授のご紹介

意見を交わす大関教授

2008年東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻博士課程早期修了。ローマ大学物理学科研究員、京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教、東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻准教授を経て、2021年1月より現職。

非常に複雑な多数の要素間の関係や集団としての性質を明らかにする統計力学と呼ばれる学問体系を切り口として、機械学習を始めとする現代のキーテクノロジーを独自の表現で理解して、広く社会に普及させることを目指している。大量の情報から本質的な部分を抽出する、または少数の情報から満足のいく精度で背後にある構造を明らかにすることができる「スパースモデリング」や、次世代コンピュータとして期待される量子コンピュータ、とりわけ「量子アニーリング」形式に関する研究活動を展開している。

平成28年度文部科学大臣表彰若手科学者賞、KDDI Foundation Award 2023本賞など受賞歴も多数あり、また2019年4月には東北大学発のスタートアップ企業である株式会社シグマアイを設立し、研究者としてもビジネスパーソンとしてもご活躍されています。

(※株式会社シグマアイのWebサイトより一部引用抜粋)https://www.sigmailab.com/

■当社担当者からのコメント

会社紹介をするキューアンドエー椎名社員

◆キューアンドエー株式会社 人財開発グループ 椎名規幸
産学共同型講義ということで新鮮な気持ちで参加し、説明してきました。当社からは人事領域での課題をいくつか提示していますが講義開講期間中、学生の方々には我々の仮説にとらわれず、広く課題を発掘していただきたいと思っています。
最終的にどのようなアウトプットが生まれ、学生から出てくるのか、今からワクワクしています。


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