東北大学の産学共同型講義の最終発表がありました|キューアンドエー株式会社

2024.08.21

活動・取り組み宮城県(仙台・南三陸)

東北大学の産学共同型講義の最終発表がありました

東北大学と仙台市が連携し、今年4月から実施された産学共同型の情報教育特別講義「実践的量子ソリューション創出論」が、全15回の講義を終えました。当社を含む宮城県の13社が課題提供企業として協力し、学生たちと4ヶ月間にわたる共同研究に取り組みました。この特別講義では、量子コンピューティングを活用した革新的な問題解決を目指し、学生たちは企業が抱える実際の課題に対して、創造性あふれるソリューションを提案しました。

◆講義概要はこちらの記事(講義スタート編)を参照ください◆
「東北大学にて当社参加の産学共同型の講義がスタート」

2024年7月25日(木)のこの日、各チームの研究成果を発表する最終発表会が開催され、当社チームも研究成果を発表しました。当日は、あいにくの雨模様にも関わらず、多くの学生や関係者が集まり、各チームの発表に熱心に耳を傾けました。質疑応答の時間も設けられ、活発な意見交換が行われ、予定時間を大幅に超えるほどの発表会でした。

当社チームの発表テーマ:『研修履歴と評価の関係のデータ分析および量子アニーリングを用いた研修の組合せ最適化について』

学生の皆さんは当社の従業員向け研修プログラムに着目し、まずは各研修での学びが実際に業務の現場で活用され、成果が生み出されているかを分析。そのうえで効率的な研修受講の組み合わせを量子アニーリングマシンで計算させた成果の発表がありました。

頼もしかったキューアンドエーチームの学生さんたち

当社担当者からのコメント

◆キューアンドエー株式会社 人財開発グループ 椎名規幸
今回は当社の人事施策から、社内研修に関わるデータ分析と量子ソリューション提案を行っていただきました。結果として各研修が目標とする評価の向上に寄与していることが明確に確認されたうえ、ターゲット外の評価向上にも寄与していることが示唆されるなど予想以上の成果が得られました。またこの分析を踏まえた効果的な研修受講を最適化し、評価軸を達成できるような効率的な研修の組み合わせを提案いただいたのは、新たな視点で興味深く拝見しました。

量子アニーリングが得意とする「組合せ最適化」が人事(タレントマネジメント)領域でも活用できる可能性を見出すことができた点で、東北大学の「実学尊重」精神を活かした価値の創造につながっていると感じた講義でした。チームメンバーをはじめ、大関教授や研究室の皆さま、またこの講義に携わった方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

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