「煮詰まる」のは良いこと?
1カ月に1回お届けするコーナー、ちょっと知っているといいかも!
“プチワンポイントレッスン”です!
本日のテーマは「『煮詰る』のは良いこと?」です。
「あ〜ダメだ〜、煮詰まったから休憩に入るよ」
「いくら提案してもうまくいかなくて煮詰まってしまった」
のように、議論が行き詰まって結論がでない状態を「煮詰まる」と使っている人がいますが、実は意味が真逆なことをご存知ですか?
「煮詰まる」は「討議・検討が十分になされて結論が出る段階に近づく」の意味で、ポジティブな言葉です。
煮物料理で煮汁がなくなるほど煮込むと完成に近づいている、というのと同じです。
先輩:あのプロジェクトは煮詰まって来たかい?
後輩:はい、煮詰まっています
この会話では、先輩はそろそろ結論が出そうだと捉え、後輩は手を尽くしたがどうしたら良いのかわからないと答えているかもしれません。
※文化庁「平成19年度「国語に関する世論調査」の結果について
40代を境に、それより若い世代では「行き詰まって結論が出せない状態」、それより年配の世代では「結論の出る状態」と答えた人の割合が大きくなっています。
同じ言葉でも世代によって受け取る意味が違っているのです。
本来の正しい意味を知ることは大切ですが、わかりやすい言葉でコミュニケーションをとることが大事ですね。
いかがでしたか?
今後もマナーに関する情報をどんどん発信してまいります。
次回をお楽しみに!
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